伐倒方向を理解する
安全に伐倒するためには細心の注意と精度が求められます。伐倒方向を決める受け口と木を伐倒する追い口の間のつるにより、伐倒の方向を制御します。
つるの役割
つるを正確に作ることは、安全で正しく伐倒するために最も重要です。つるは、受け口と追い口の間に切り残す部分で、蝶つがいのような役割を果たします。つるにより、伐倒したい方向に木を誘導します。受け口が閉じるとつるが壊れて、木が切り株から離れます。
受け口の作り方
受け口は、斜め切りと下切りの2つの工程で作成します。受け口の作り方には複数の方法があります。木の状態、地形、地域の伝統により、受け口の種類は異なります。受け口の4つの種類については、「受け口の切り方」を参照してください。斜め切りから作成する広角受け口をお勧めします。安全かつ簡単で、多くの木の伐倒用途に適しているためです。
追い口
受け口を切ったら、伐倒方向の後ろ側からつるに向かって追い口切りをします。正しいつる幅まで追い切りします。通常、追い口は受け口と同じ高さか、やや高い位置に作ります。(国内の法令に従って作業を行ってください。)追い口を作る際に使用する技術は、樹幹の太さとガイドバーの長さによって異なります。追い口の種類については、「追い口の切り方」を参照してください。安全で比較的簡単なため、追いづる切りの使用をお勧めします。