樹高、到達範囲、傾きの測定
複雑な伐倒を計画するときは、樹高、直径、傾き、風向き、風速を考慮し、当然ながら周囲の木、建物、頭上の電線、道路、その他の障害物までの距離も考慮する必要があります。正しい伐倒方向、伐倒ツール、伐倒方法の選択が、作業を成功させるために不可欠です。
高度な伐倒作業における誤差許容範囲は、通常の伐倒作業よりもはるかに狭くなります。そのため、高度な伐倒作業は、正しい知識と伐倒経験を持つ作業者のみが行う必要があります。
樹高と到達範囲の測定方法
樹高は、誤って判断されがちです。特に、付近に他の木々、建物、頭上の電線などがあり、危険で狭い場所の場合は、伐倒前に必ず樹高を推定してください。
樹高を見積もる簡単な方法は、以下のとおりです。
棒の長さが目と手の間の距離と等しくなるように、腕をまっすぐ前に伸ばした状態で棒を持ちます。次に、棒を垂直に保ち、目、手、棒の上端の間に直角二等辺三角形を作ります。
木に向かって、木と棒が同じ高さに見える距離に立ちます。木が傾いている場合、木が自分の方向または自分と反対の方向に傾かないように側面から測定することで、より正確に推定できます。
自分と木の間の距離が、木の高さと等しくなります。距離を歩測するか、メジャーテープで測定します。必ず十分な誤差範囲を追加します。
木の傾きの測定方法
木の傾きを測定するには、下げ振り(ひもの端に結びつけられた木の実など)が必要です。
木の幹の上端に合わせます。振り子が指している地面の位置を確認します。
振り子の指す点から幹の中心までの距離を測定します。
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