傾きに沿った伐倒
木が伐倒方向に傾いている場合は、追い口を作る前に木が倒れ始める可能性が極めて高くなります。木が激しく裂け、半分に裂けた幹が後方に跳ね上がり、重大な事故が発生するおそれがあります。また、これにより木材の大半が破壊されてしまいます。これは、次の方法で回避できます。
緩やかな傾きの木の場合
追いづる切りを使用し、後ろづるを作ります。
1
木の直径の約 60% を突っ込み切りします。前方に切り進み、前づるを作ります。
2
後ろにまっすぐ切り進み、約 5cm 残します。
3
木の反対側に身体の位置を変えます。突っ込み切りで、前づるまで切り進めます。
後ろにまっすぐ切り進み、約 5cm 残します。
4
最後に、後ろづるを後方からまっすぐ切り離します。
警告:早い段階で倒れると、重傷や死亡事故につながるおそれがあります。慎重に指示に従ってください。