伐採クサビ

高度な伐倒作業では、多くの場面で伐採クサビが縁の下の力持ちとなり、木を持ち上げる力を利用して、優れた制御性と精度を実現します。基本トレーニングで学んだように、追い口が完成する前にクサビを挿入して、斧やインパクトバー、ブレイキングバーで打ち込みます。クサビは、受け口方向に木を持ち上げ、狙った方向に倒しやすくします。また、クサビを使用すると、追い口の切り込みを行う際に、チェンソーが木に挟まれたり、木がチェンソーに寄り戻ったりするのを防止できます。さらに、挟まったチェンソーを解放するためにクサビを使用することもできます。

高度な伐倒作業で伐採クサビを使用するには、正しい訓練を受け、適切な経験を有している必要があります。常に安全が第一です!

クサビについて確認すべき事項

クサビは、柔軟さと硬さを兼ね備えている必要があります。プラスチックやアルミニウムなど、耐久性と耐衝撃性に優れる素材のクサビを使用してください。これにより、身体への負担が軽減され、誤ってクサビに切り込んだときにチェンが損傷するリスクもなくなります。クサビは、打ち込みに最適な形状で、テクスチャ加工された表面と斜めの溝を備え、濡れた条件や凍った条件でも高いグリップ力を発揮できる必要があります。高度な伐倒作業では、複数のクサビが必要になることがよくあります。このため、装備にはさまざまなサイズのクサビを用意してください。

正しいクサビの選択

使用するクサビは、対象となる特定の作業に必要な持ち上げる高さと伐倒能力によって異なります。持ち上げる高さとは、木が自然に倒れるまで、伐倒ツールが追い口を押し開く必要がある距離のことです。木を倒すには、重心がつるの旋回軸を通り越す必要があります。これを実現するには、伐倒ツールを使用して十分な持ち上げる力と伐倒能力を発生させる必要があります。1~3 個のクサビを同時に使用して、中心線を超えるように木を動かし、伐倒方向に倒れるようにします。
※日本の法令ではクサビの重ね打ちは禁止されています。

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持ち上げる高さが低ければ必要な打撃力が少なくて済むため、最適な持ち上げる高さが身体への負担を軽減するということを覚えておいてください。

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木の伐倒力の詳細を読み、さまざまな直径の木で必要になる持ち上げる高さ(ソーカットを含む)を示したを確認してください。

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4月 16, 2024

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