チェンソーの安全に関する基本事項
チェンソーを使用する作業には、簡単な手順と複雑な手順の両方を伴うさまざまな作業状況があります。チェンソーは非常に便利な道具ですが、適切に使用しないと危険な場合もあります。事故や不要な負荷を避けるために、正しい作業技術、可能な限り安全性の高い装備、安全機能を備えた最新のチェンソーを使用してください。
安全なチェンソーの取り扱い方法を習得してください。
チェンソーの使用と安全に関する講習会を実施している企業や組織があります。国の規則を確認してください。
一人で練習すると危険な場合があります。また、間違った技術を覚えると、事故の危険が高くなります。
Overview
チェンソーを使用する作業に関する基本規則
親指で握ります チェンソーの両ハンドルをしっかりと握り続けてください。親指と他の指でハンドルの周りを包むように握る必要があります。キックバック発生時の力を軽減するために、左手の親指をフロントハンドルの下に保持することが非常に重要です。
身体に近づけて持ちます チェンソーを怖がらないでください。身体に近づけて持つと、バランスが良くなり、チェンソーを重く感じなくなります。
バランスを取ります 足を開いて立ちます。可能な限り最適なバランスを得るには、左足を右足より少し前に出します。
膝を曲げます 背中に負担をかけないようにします。背中を曲げた状態で作業しないでください。低い位置で作業する場合は、代わりに膝を曲げてください。
移動/運搬の方法 別の場所に移動するときは、チェンを回転させないでください。数歩でも移動する場合は、チェンブレーキをかけるか、エンジンを停止してください。長い距離を移動する場合は、または運搬する場合は、バーカバーを取り付ける必要があります。
安全距離を取ります チェンソーで作業する際は、作業者の3~5メートル以内に誰もいないことを確認してください。伐倒中の安全距離より広く(伐倒木樹高の 2 倍以上の)安全距離を取る必要があります。(国内の法令に従ってください。)
1 人で作業しない
作業者が2人以上いれば、何かが起こった場合に互いに助け合うことができます。
- 1人で作業する必要がある場合は、必ず次のことを行ってください。
- 日中の作業場所を誰かに伝えます。連絡先担当者(指定された人)にルートと現在地(GPS 座標など)を伝えます。
- 常に携帯電話や通信無線機を携帯し、定期的(少なくとも3時間ごと)に連絡先担当者に連絡します。
- 必ず森林内に輸送車両を置き、すぐに作業地域を離れられるように常に車両を駐車しておきます。その他すべての安全手順に従って行動する必要があります。
キックバックに注意する
キックバックゾーンはガイドバーの先端上部です(図の赤い部分)。ガイドバーのこの部分で切削すると、キックバックが起こる危険性が非常に高くなります。チェンの刃先が木に食い付いて、回転しているチェンの力によってチェンソーおよびガイドバーの先端が後方および上方に飛ばされます。キックバックは非常に危険です。次のことを理解しておく必要があります。
チェンソーを慎重に取り扱わないと、ほとんどの作業の中でキックバックが発生するおそれがあります。このため、正しいチェンソー技術を習得して使用することが非常に重要です。
必ず適切に機能しているチェンブレーキを備えたチェンソーを使用してください。
親指と他の指でハンドルの周りを包むように握る必要があります。キックバックが発生した場合にチェンソーを保持できるように、チェンソーの使用中は常に左親指をフロントハンドルの下に置いてください。
伐倒準備時のキックバックの危険
伐倒前に剪定する際や伐倒の妨げとなる低木や低い位置の枝を切り落とす際に、キックバックが起こる危険があります。剪定する際には、下刃で(ガイドバーの下側を使用して)切断します。肩より高い位置でチェンソーを使用しないでください
伐倒時や玉切り時のキックバックの危険
伐倒や玉切りの際は、ガイドバーを幹に入れて突っ込み切りをする場合があります。ガイドバーのキックバックゾーンを幹に直接向けて、注意を払わずに切削すると、キックバックの危険があります。ガイドバーの先端を木に直接当てないようにするだけで、大きなキックバックの危険を回避することができます。ただし、突っ込み切りでは、ガイドバーの先端で切削する必要があります。この方法を使用する場合は、適切かつ安全に実行する方法を理解しておく必要があります。
枝払い時のキックバックの危険
枝払いの際は、注意事項に従ってください。ガイドバーの先端が、下にある丸太、切り株、隠れた枝、丸太の端にぶつかり、キックバックが起こるおそれがあります。
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チェンソーの安全要件
安全な作業環境を実現するには、最新のチェンソーが次の安全機能を備えている必要があります。チェンソーの安全機能を定期的に点検し、チェンが鋭利で適切に目立てされていることを必ず確認してください。安全機能が正しく機能しない場合は、最寄りの販売店またはチェンソー修理店にお問い合わせください。
これらの機能のいずれかがない場合、または機能しない場合は、チェンソーを使用しないでください。