傾きと反対方向への伐倒
小径木の伐倒方法
通常どおり受け口を作ります。ここで、幹の直径の 2/3 の追い口を木の後側から作ります。
くさびまたはブレイキングバーを追い口の後ろに挿入します。
もう一方の方向から斜めにカットして追い口を完成させます。ガイドバーのノーズが最初のカットと若干重複するようにしてください。こうすることで、クサビやブレイキングバーに切り込んでしまうリスクがなくなります。
オプション:追いづる切り
通常どおり受け口を作ります。次に、幹を突っ込み切りして、つるを横長にします。
続けて後方に切り進み、幹の直径の約 2/3 を切ります。ガイドバーを後ろに引いて、5~10 cm 幅の角(追いづる)を作ります。角を残して切り進みます。これにより、幹の角が切断されないまま残ります。角の総面積は、つるの総面積とほぼ同じになります。
クサビまたはブレイキングバーを後方にまっすぐ挿入します。
最後に角を切断すると、木が倒れます。伐採クサビに切り込んでしまうのを防ぐため、直前の切り口のすぐ下を切るようにします。
大径木の伐倒方法
この方法は、木が中~大径で、傾きが中程度の場合に使用できます。
通常どおり受け口を作ります。次に、木の直径の 50% 超~約 60% の部分を突っ込み切りします。
木全体をまっすぐ後ろに切り進みます。
木の反対側に身体の位置を変えます。反対側の切り口と合うように突っ込み切りをして、適切な角ができるまでまっすぐ後ろに切ります。
最初のクサビを後ろからまっすぐ打ち込みます。幅の広いクサビを使用してください。
追いづるを切り離します。
※日本の法令ではクサビの重ね打ちは禁止されています。
必要に応じてさらにクサビを打ち込み、木を倒します。最初のクサビに沿って、厚めのクサビを使用します。最初のクサビの上に、3 つ目のクサビを打ち込むことができます。