裂けたり割れたりする傾向がある樹種

幹内の裂けは主に、ブナなどの硬木または超硬木の、内部の自然な張力によって発生します。伐倒または切断中、張力の大部分が解放されます。伐倒中に裂けた木は、安全上の重大な危険につながるおそれがあります。木の裂けは材木の損失となり、金銭的な損失にもつながります。ここでは、裂けを防止するために使用できる 2 つの方法について説明します。

高い位置の追い口

木の裂けを防止する方法の 1 つは、受け口よりも高い位置に追い口を作ることです。つるは通常よりも厚く作り、幹内の湾曲した繊維が切断されるリスクを回避する必要があります。この方法では、追い口の端部が伐倒作業のかなり早い段階で開くため、木の最適な制御を行うことができません。

「フンボルトノッチ(逆さ受け口)」

木の裂けを防ぐもう 1 つの方法は、逆さ受け口を作ることです。この方法は、追い口を通常よりも高くしないため、安全面で優れています。受け口を作るために必要な 2 つの切り口を正確に一致させます。

Illustrations Wwc part 2

警告:木の裂けや張力は、重傷や死亡事故の原因となるおそれがあります。慎重に指示に従ってください。

根張り部分とオノメ

根張り部分は常に裂ける危険があるため、伐倒する際に側面側にある場合は切除する必要があります。一部の樹種は、根張り部分がなくても裂けることがあります。この場合、オノメと呼ばれる複数の切れ込みを入れます。つるの両側に切れ込みを追加することで、繊維が引き出されて端部が裂けることを防ぎます。ただし、木が伐倒方向に対して横に傾いている場合は、つるの横方向の強度が弱まるため、根張り部分を切り離さないでください。

Images Working with chainsaws, part 2

受け口内の突っ込み切り

ブナなどの一部の樹種では、芯(幹の中心)に強い張力がかかっている場合があります。これにより、伐倒の際に芯の繊維が伐倒する木から引き抜かれることがあります。これを防止する 1 つの方法は、追い口を切り始める前に、受け口内で突っ込み切りをして芯を切り離すことです。つるの一部を切断するため、残りの部分を若干厚くする必要があります。突っ込み切りをするときは、キックバックに注意してください。この方法は、ガイドバー長さの最大 2 倍の直径をもつ超大径木でも使用されます。

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Illustrations Wwc part 2

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4月 16, 2024

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